新郎の父 3 即答

 退院日も大変でした。病院相談員さんは、奥様に介護タクシーの予約の仕方を教えて下さったらしいですが、前日になっても予約がうまく取れず。その後、ケアマネージャーさんが何とかお知り合いのタクシー会社さんにお願いしてくださり、なんとかなりました。しかしその介護タクシーさんも病院への到着時刻が遅れたりして、大騒ぎでしたね。私は心配で何度も娘さんに電話しました。娘さんから『もうすぐ練馬インターです』と聞いたときは一安心しました。   
 それから約1時間後にはCさんはご自宅に到着されました。私もすぐさまご自宅を訪問しました。そこで初めてご本人に会うことができました。
 息子さん曰く、以前はかなりがっしりした体だったそうですが、ここ数ヶ月で15kgほど体重が落ちたそうです。それもあってか辛そうに見えました。またガンが発生した場所の影響もあって呂律が回りにくくなっていました。
 『今なにが一番おこまりですか?』と私がたずねたところ、『腕が痛くて眠れない』と仰っていましたね。病院入院中からPCAにCADDを使ってオキシコドンが投与されていました。当院ではPCAにクーデック・エイミー(以下エイミー)を使っているのでエイミーを用いてオキシコドンの投与量を増量しました。痛みは和らいだようですが、体調自体は決して良いものではありませんでした。

 奥様はCさんご本人が入院中も結婚式に参列したいと言っていると私に仰っていましたが、ご本にはご自分の状態が解っている訳であり、 もしかしてご本人のご意向が変わってはいまいかと考えCさんご本人に尋ねてみました。
『息子さんの結婚式には参列したいですか?』。
 するとCさんは、『もちろんです』と即答されていました。

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