会えてよかった

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少し前の出来事です。ご自宅にて闘病生活をされていらっしゃった方です。
お兄様に献身的に介護をしていただいておりました。闘病中に実のお父様が病院で急逝され、ご本人は大変気を落とされていらっしゃいました。
ご自分の体調が優れないため、お父様が亡くなったことを知っていても、病院にも葬儀場にも行くことができず。お顔を見ることもなく、お別れになるであろうことを大変悲しんでいらっしゃいました。でも、仕方がないと仰っていました。 　
告別式当日になり、ご本人とお兄様とあかねクリニックにより再度相談し、なんとしてでもお父様に会おうと言うことになりました。会場に参列の方々がいらっしゃる前に、お顔を見に行こうと、式の当日に決断しました。

介護タクシーの方も大変親身になってくださり、突然の私どもからの依頼にも快く引き受けてくださいました。 　酸素吸入器や痰の吸引器などを介護タクシーに載せ、なんとか会場に到着し、お父様のお顔を見ることが叶いました。

悲しくも安心されていらっしゃったように私には感じました。もしもこの方が、ご自宅で療養生活をしておらず、病院や施設にて過ごしていたならば、お父様のお姿を見ることもなく、ご自分の最期に至ったことだと思われます。自分の体がどれほど辛くてもお父様のお顔を見たいという強いお気持ちが私どもを動かしたのだと思います。 　
全ての方々に私どもが寄り添うことができないことは承知ではありますが、少しでも満足した時間を皆様が過ごせることを、祈っております。
この動画はご本人様にご了承いただいておりますが、ご不快に感じる方がいらっしゃいましたら、速やかに削除いたしますので ご連絡をお願いいたします。 ただし、この動画を見ていただけた方々が、もしもご自分が辛い状態になり、環境に諦めるしかないとお考えならば、どなたか周囲の方にご自分のご希望をお伝えし、お力になっていただけるようお願いしてみてはいかがでしょうか。きっと助けてくださる方がいらっしゃるはずです。この動画が皆様の勇気になることを願います。