新郎の父 16 肩の荷

すべてが滞りなく終わりました。会場に来たのが11時半ごろ。帰宅のために介護タクシーに乗ったのが17時ごろでした。外は夕暮れ時になっており、うっすら暗くなっていました。車中からの街は茜色に色づいていました。
大きな問題もなく本当にCさんはよく頑張りました。帰りの介護タクシーの中でもとても落ち着いていました。心地の良い疲労感を私は感じました。
 
 ご自宅のベッドに戻り、看護師Gさんにご協力いただいて、Cさんの身の回りを整理しました。Cさんもやっと肩の荷が下りたのでしょう。呼吸の仕方もバイタルサインもどれもが前日よりも良くなっているようにみえました。私は奥様にCさんがとても落ち着いていることを伝えて、明日以降はNIPPVを徐々にやめる方向ですすめたい旨を伝えました。奥様は『是非長期戦にしてください。頑張ります。』と仰っていました。オキシコドンとミダゾラム・アタラックスPをエイミーに補充して私たちは20時ごろにはCさんのお宅を後にしました。

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