不搬送

 当院は昨年の11月からコロナ患者さんへの往診を続けてきました。数百件のお宅に訪問してきました。
 その中で特に気がかりだったケースがあります。その一つは『不搬送例』です。救急車に収容してもらったにも関わらず、自室に戻ることを余儀なくされたケースが3件ありました。
 『不搬送だったから、だれも診てくれないので往診に来てほしい』という要望を受けて当院が往診しました。

 往診し、事の経緯を教えていただきました。このお宅は生活保護を受給されており、子供が2人のシングルマザーでした。お母さんご自身が発熱し身動きがとれなくなっていました。子供たちも発熱していましたが、お母さんほど重篤になっていませんでした。
 数日発熱が続いていたので必死で救急要請をし、救急車に収容してもらえましたが、救急隊の方々と搬送を予定していた医療機関が協議した結果、自宅での安静を指示されて自室に戻ったそうです。
 その後当院に往診依頼がありました。結局は、当日と翌日に当院が往診をし、改善の兆しがないため再度救急要請を行い、熊谷の病院で入院治療を受けることができました。

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